2010年12月7日火曜日

ACC50周年記念イベント:コマーシャル博覧会


12月2日、3日に開催された「ACC設立50周年記念 コマーシャル博覧会」にいってきました。
私が参加したのは2日の午後からのプログラム。
博報堂の石井うさぎさん「The power of CM」、電通の塚田由佳さん「楽しいカンヌ、学べるカンヌ」の講演会、そして夕方行われた「Art&Copy」の上映会です。


まずは、石井うさぎさんを講師に迎えた「The Power of CM」。
ここで話された「これからの広告」のキーワード。
それは「Activation」です。
つまり、みんなが何かを考えるきっかけを与えてくれる広告。

その一番の例としてあげられていたのが (特にゲストの箭内さんが惚れ込んでいたのが)今年度のカンヌでPRやプロモ部門のグランプリを独占していたGatoradeのReplayというキャンペーンです。

キャンペーンの内容は以下のとおり:
運動不足のおじさん達をどうやって運動に導くか?
Gatoradeが目をつけたのは、1993年に引き分けに終わっていた伝説のアメフトの試合。
当時高校生だったターゲットはいまや30+。そこでGatoradeは、彼らを再招集してその試合を再現(REPLAY)することに。試合に向けてGatoradeがトレーニングを全面サポート。
一部始終がドキュメントとして記録/放送され、全米のメディアを巻き込み話題になった。



カンヌの審査員の中でも賛否両論になったとのことですが、このキャンペーンの強さは「人を行動に結びつけるプロジェクト」だったと言うこと。

行動にむすびつける、もしくは、人に体験を与える企画。

商品やサービス、そしてブランド独自の物語を伝える「Storytelling」だけでなく、どのようにその物語を「体験化」していくのか。
これからの広告に求められている力のようです。

その他この講演で紹介された興味/印象深い作品を(私の心のメモもかねて)下記に紹介します。

Burger King WHOPPER FACE
レジに設置された隠しカメラでお客様の顔を撮影→高速プリンターで印刷というしくみ。




Truth (2006 Cannes Silver Lions)
体験と言う訳ではありませんが。アイデアがステキです。




reach for a dream "Welcome back Sam"
なにか行動につながるかは別として、ぐっときました。


Vodafone "Pregnant"
(笑)でもコンセプトが明確に伝わります。

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他にも沢山のCMを見ましたが、今回全て書ききれませんでした。。。
「楽しいカンヌ、学べるカンヌ」についてはまた後日。

コマーシャル博覧会URL: http://www.acc-cm.or.jp/expo/

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