2011年1月31日月曜日

時をつなぎあわせるアーティスト。


SHISEIDOさんが発行している冊子「花椿 」を何気なくブラウジングしていたところ。。。
とっても大好きなアーティスト、Christian Marclay の新しい作品情報発見。
いても立ってもいられなくなり、とりあえず情報を忘れないようにアップすることにしました。

上記の動画は、以前ロンドンのTATE MODERNに展示されていたビデオ作品 " Video Quartet"。様々な映画から切り取られた「演奏シーン」は Marclayの手によって繋ぎ合わされ、新しいシンフォニーを奏でます。

The Clock という新作(といっても昨年9月のFrieze Art Fairで発表されたらしいのですが。。。)で、彼が繋ぎ合わせたのは、音楽ではなく、映画のシーンに収められた永遠に変わる事のない時間。

過去に作られた映画というフィクションに収められた一瞬。その時間を取り出し、つなぎ合わせ、実際の時間とシンクさせて24時間の映像を作ったとの言うのだから、もう、なんというか、言葉を失います。
見たい。
の一言です。


きっと、日本でも上映される。はず。。。
日本の美術関係者の皆様、よろしくおねがいします。

参考URL:
http://www.whitecube.com/exhibitions/cm/
http://www.frieze.com/blog/entry/christian-marclay-the-clock-live/
http://www.economist.com/node/16885826

2011年1月30日日曜日

(涙)TVCMです。

日本のCMなのですが
久しぶりにCMを見て泣いてしまいました。
忘れないようにアップします。


東京ガス CM 家族の絆・お弁当メール篇


東京ガス CM 家族の絆・お父さんのチャーハン編

と、YouTubeを見てたら
海外のCMでひとつ胸うたれたものがあったので、こちらも。



泣けるCM。
ちょっと悔しいのですが、難しいこと考えずに素直にみると
涙がこぼれてきます。
たった、90秒、45秒で人を感動させることができるCMをつくるのは
結果がどうであれ、
本当にすごいことだと思います。

2011年1月27日木曜日

今や、靴でつながる世の中のようです。






流通業界でバーコードに代わる商品識別・管理技術として研究が進められてきたRFID(電波による個体識別)の技術を応用したシューズ(コンセプトモデルですが)。

リーダー/マットが設置された場所を訪れると、ユーザーのアクティビティがTwitterやFacebookに自動的にアップロードされる仕組み。

既存のアイディア (Foursquare とか Nike+とか) の組み合わせですが、実用化されると結構面白いことが出来るのかもしれません。「特定靴を履いてきた人だけが入れるスペシャルイベント」といったことも可能になるかと。

以前このブログでlikifyというサイトをご紹介したのですが、共通する何かを少し感じます。
たぶん、それはバーチャルな空間にとどまらない、 SNSとのフィジカル(空間的)なつながりなのかもしれません。

Likifyでは商品に付けられたられたQRコードとFacebookのLikeボタンがひも付けされています。つまり、コードをスキャンすると言う行為はユーザーの「今いる空間」をSNSを介して共有するということになると言う事で... なんだか、このシューズもそれに似ている気がしました。

Twitterのようにただ「今」を共有するだけでなく、そこに3次元的な要素が入ることで、デジタルの世界だけにとどまらない、良い意味でのアナログ感が追加されています。


ソース:creativity online

寄付のデイリー・ディールって?


Logo

なんだか新しいカタチのチャリティサイトをみつけました。

サイトの説明によると:
「Philanthroperは、毎日更新されるデイリー・ディール(グルーポンなどに代表される)サービス。ただ、他のサービスと違うところは、私たちが売っているのは、モノでなく "物語" だということ。もし、その物語に共感していただけるのであれば、1ドルの寄付をお願います。
良い事の習慣化、それが私たちの願いです。」

トップページには、現在寄付を募集している「物語」が。その横には寄付できる制限時間を表示。1ドルという金額の手軽さもポイントかと。

現在、アメリカのみでサービスを展開中。

ユーザーの共感を得られる "物語" を毎日どれだけ語れるか、というのがポイントになるのかなと思います。
最終的に「物語」がデータベース化されると、そういった物語とその結果を集めて出版も、なんて。。。ちょっと考えすぎかな。

Source: @GOOD

2011年1月20日木曜日

H&Mのお姉さん。


coslogo


2007年にロンドンにオープンしたCOSと言うショップ。
いま、じわじわと話題になってきています。

洗練されたシンプルなスタイルで、さらにクオリティもしっかりしています。
もちろん、お値段もお姉さん価格ですが、手に届かない程の値段というほどでもなく、United Arrowsぐらいといったところです。

一見、デザインからは「つながり」を感じられないのですが、実はH&Mが親会社。
H&M が Fast Fashion というならば、COS は Slow Fashion という感じです。
イメージ的にはユニクロの+Jといった所かも知れません。


Dress with pleats £89

Men's jersey top £29

洋服のデザインはもちろんなのですが、ショッピング・バッグも非常にクオリティが高いです。こちらも頑丈な作りで何回も使える感じがします。(残念ながらイメージ画像がないのですが。)



私の勝手な妄想なのですが、日本に上陸するときには、ただ単にファッションストアという位置づけでなく、ライフスタイルやカルチャーを提案していくストアであったらうれしいな、と淡い期待を抱いています。
例えばショップの中にギャラリーを持つとか、なんというか、パリのコレット的なストアに。

デンマーク、ベルギー、フランス、ロンドン、ドイツなどヨーロッパ8カ国(スウェーデンにはこの夏ショップがオープン予定)のみでしか展開しておらず、まだ日本で商品見る事ができないのですが、そろそろH&Mのショップ・イン・ショップなどといった形で上陸してもおかしくないのではないのかと。

広告とは関係ありませんが、海外の気になるショップの紹介でした。

all images are from COS website.

2011年1月19日水曜日

仏エルメスにおけるCSR活動。



UPCYCLING (アップサイクリング)。
最近、耳にすることが多くなったこの言葉。
昨年9月にはパリの社会貢献型ショップmerciでも「UPCYCLING展」が開催され話題になったばかり。
UPCYCLING は新しいリサイクルの形、もしくは考え方かと。
いらないものとして回収された商品や、もう必要なくなってしまったような素材を作り替えて、より価値のあるものとして世の中に還
元させていくこと。だから "RE"cycle ではなく "UP"cycle なんですね。
日本でも似た試みが pass the baton のようなショップでは行われていますね。



で、年明け早々会社で読んでいたWallpaper*誌(2月号のDesign Award 2011)に紹介されていたのが、エルメスにおけるアップサイクリングの試み「petit h」。


スカーフやバッグなどの製造過程で排出される端切れや、余った皮素材を同社の職人さんの手によって新しい命を吹き込むというプロジェクト。


詳細はウェブサイトから、と言いたいところですが、全てフランス語です(読める方は是非!)。残念ながら、まだ本国のみでの展開のようです。
読めない私は写真を見つめるだけですが、やはりこういったメゾンの職人さん達の手にかかると、端切れからも本当にすてきな「作品」が生まれるのですね。

petit h は、Hermès という交響楽団の横で即興演奏をしているジャズバンドのような存在なんだ。」と、プロジェクトのクリエイティブディレクター Pascale Mussard氏(Wallpaper*誌から)

さてはてそのお値段も気になりますが、こう言ったブランドの試み、他ブランドにどのような影響をもたらすのでしょうか?楽しみです。